Archive for 5月, 2013

20 5月

親子で住宅ローン

 小さい頃、家を建てた親戚のおじさんが「立派な家だろう? 高い家だからな、こいつと二人で払っていくんだ、がっはっは!」と就職したての息子の肩を抱いて笑っていた。最近まで、趣味の悪いオヤジジョークだと思っていたが、住宅ローンの商品として、「親子ローン」なるものがある。

文字通り、親子でローンを組み、返済するものだ。

このローンの特徴は、一緒にローンを組む子供がいれば、親が高齢でも長期ローンが組めるということだ。たとえ親が六十歳以上でも、返済期間三十五年の住宅ローンは組める。

ただひとくちに親子ローンだといっても種類があり、親が組んだローンを、将来子どもにバトンタッチするリレーローン、両親も子供も双方が一緒に返済をするペアローンがある。利用条件は一般の住宅ローンとあまり変わらず、団体生命保険等の加入が必須である場合が多いが、親よりも子どもへの審査の方が厳しそうなイメージがある。この場合の子どもは、高齢で仕事も現役を退いた親の、いわば連帯保証人の扱いだろうか。

二世帯住宅や、将来絶対一緒に同居することが確定している場合は、親子ローンもありだが、子どもが結婚・離婚する際に、この親子ローンが原因でトラブルになることも多いようだ。親子で力を合わせて家を買うというのは、必ずしも美談にはならない。メリットもあればデメリットもあるが、親子の話だとして配偶者に黙ったままだと、あとで大変な目に遭うようだ。親子ローンを組むときは、親子だからと血縁の情で安易に応じず、特に子どもは将来の計画も見据えて、すでにいる、または今後一緒になる予定の配偶者にも理解してもらえる計画を立てるのが何より重要だろう。

ローンの返済も重要だが、せっかく建てた家に、笑いが絶えないようにするためには、なんといっても夫婦仲の良さに他ならない。